季節は冬の終わり。
真っ白な雪は木々に重なり、普段は夜より暗い 魔の森を日の光が明るく飾っていた。
地面には靴とも猫とも、箒ともとれる 足跡達が明るい森に点々と僅かな隙間を与えている。
雪の降り積もる森の中、二人の魔法使いはその 異常な事態に気づいた。
夜より暗い森は、その名のとおり一年中鬱蒼としている。
それこそ、今の今まで日の光が差している所など 見たことがないくらいに。
それが今年は違っていた。
まるで誰かに剥がされるかのように森が枯れ始めている。
どんなに寒くなろうとも、川が凍ろうとも枯れなかった木々が 雪が降ったくらいで枯れるはず無いのだ。
「あの雪は森に悪そうです」
上空に舞う雪を見て魔法使いの一人、
ロン・シルバードは言った。
「調べてみましょう」
そうして彼は仕度をはじめる。
「なんでこんなに寒いのかしら!」
一方こちらの魔女、メアリー・ルナサンは ただ単純に寒かった、すごく。
「絶対に何かあるわ!」
こうして彼女は旅にでる。
──その頃
小さな影も、また一人。
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